40歳から薬学博士を目指す薬剤師のブログ

へっぽこ社会人大学院生の日々の記録です。

終濃度が難しい

実験を10数年ぶりにやることになって数か月。

 

いろんな知識の壁に気づかされたけど、

自分が苦手なんだと特に感じたのは「濃度計算」。

 

薬剤師って案外、濃度を計算することが少ない。

しても薬剤を輸液に入れると何%になるかという単純なやつ。

そのくらいだとまあわかるけど、実験をするようになって初めて「終濃度」という考え方を知った (-_-;)

 

使う試薬は液体になっているので当然濃度がある。それを培地などの液体に入れると、さらに希釈される。そこで何かの反応を観察しますが、その濃度が終濃度(final concentration)。

「試薬」+「試薬を入れられる環境(培地など)」の濃度が、何かの反応している条件となるのでそれがわからないと実験結果として記録できない。

 

というのが考え方。そりゃそうだ。

 

臨床では血中濃度という概念があるけど、「薬を入れられる環境」=「人体」になり、そこがブラックボックスになるので実際に濃度を測定することでしか血中濃度=終濃度がわからない。終濃度を”計算”することがない(できない)のである。

 

in vitroでは計算できるので計算しないといけないのだが、この計算がパッとできない。

頭が悪すぎて嫌になる。

これが苦手なのって基礎研究やる身としては致命的では・・・。

 

実験ではわかるのは「試薬の濃度」と「試薬を入れられる環境の液量」である。

ストックしてある試薬はどの濃度になっていて、今回の実験ではそれをさらにどの濃度に希釈して何mLの環境に入れると必要な終濃度となるのか、ということを数種類の濃度で考えないといけない。

 

測定する試薬の濃度が1μLだとマイクロピペットでも誤差がありそうだから10μLとれるようにさらに薄めようとか考えると、もう。。。

 

これって実験する準備段階なので、そこでつまづいてるようなやつが博士目指すとか言うの恥ずかしい。

……本当にすいません。

 

終濃度が計算できないようなやつですが、まあなんとかやっていこうと思います。