40歳から薬学博士を目指す薬剤師のブログ

へっぽこ社会人大学院生の日々の記録です。

論文抄読初心者が考える基礎論文の読み方

 論文風に基礎の論文の読み方を考えてみた。初心者のくせに。

 

 

Introduction

まず、論文初心者が考える論文の読み方なんて参考になるわけがない。

 

しかし受講している講義で基礎論文の紹介をPowerpointですることになり、自分なりにやってみたことをここに書きたいと思う。

 

 

 

 

(自分の)Background

今まで臨床系は少し読んだことがあるけど基礎系はほぼ初めて。

英語うんぬんを置いといても全然わからない。英語もDeepL翻訳おまかせレベル。

読んでみたらわからなすぎて驚いた。

本当に何がわからないのかがわからない。

 

というレベルの超初心者の考えなのでご了承いただきたい。

 

 

  

 

Method

まず翻訳。英語のままで読めればいいけど、それができないので「翻訳作業をする」

手順としては

「論文(PDF)をshaperにコピペしてDeepLで翻訳」。

 

shaperとはPDFの英語論文をDeepLなど翻訳ツールなどにコピペするとき、「行末のハイフネーションや改行が混ざっていて翻訳ミスが発生することがある」のでそれらを取り除くツールである。

 PDFじゃなければ必要ないかもしれないけどこれは便利。

 

 翻訳できたらそれを読んでみる。読んでみると言っても日本語になったとはいえ10ページ前後ある論文を頭から順番に読むのは効率が悪いので要点を読もうとしてみる。

 

最初に、ざっくりアブストを読む」。読んで内容の要点を頭に置いておく。

 

次にイントロとかマテメソとかいろいろすっとばして「Fig.を読み解く」。そしてその解説文を本文の該当箇所と照らし合わせながら読んでみる。

 

Fig.は行った実験の結果なのでまずそこを理解することは論文読解に必須。

縦軸、横軸は何なのか、何を使って何を検出したのか。

測定方法は蛍光、発光、吸光のどれかなど。

 

そしてなぜその実験をしたのかを本文で探してみながら理解するよう頑張る。

 

その時「阻害剤」の使用はポイントになる。

「ここを阻害したらこうなったのでここはこれに必要」というやつ。

ただ、何が「阻害剤」なのかは初心者には難易度が高い。

 

あと初心者には、「なぜその実験手法なのか?」「なぜその試薬、細胞なのか?」

などがわからない。わからないけど、とりあえずそこは置いておく(これを独学で調べ出すとすごく時間がかかる)。

 

……でも自分で実験系を考える時には当然、必須(-_-;))。

 

Fig.の意味を読み解くことがほとんどその論文の実験内容の全て(たぶん)なので、ここが一番時間がかかるし大変。

Fig.1つごとに1枚くらいでスライドを作る。

 

あとは「結果(conclusion)、考察(discussion)」 を読んでまとめる。

Fig.を一応理解すればここはそれほど時間はかからない。

 

各1枚くらいのスライドでまとめる。

 

そして最初の方に戻り「イントロ(Introduction)」も読んでみる。

ここもFig.を乗り越えた今なら比較的簡単だけど、

何が今までわかっていなかったことで、何がこの研究でわかろうとしていることなのかなど、この研究の位置づけが書いてあるのでそれを意識しながら1枚でまとめる。

ある意味ここが一番重要だと思う。そして結果、考察とのつながりも意識してスライド1枚にまとめる。

 

 

これでなんとか形にはなる(…と思う)。

 

 

 

 

(論文紹介の)Conclusion

初心者としてはまあまあな感じにはなる

(あくまで初心者の意見なので参考にならない)。

 

とはいえ担当教授の質疑にはほぼ答えられなかった… 

 (そりゃそうだ) 

 

 

Discussion

その論文のその領域における位置づけや新規性を理解することは超大事だが初心者にはなかなか難しい。これは経験値が必要だろう。

 

 あとはマテメソ。論文紹介という意味では優先順位は低めのような気がする。

(あくまで初心者の意見)

 

もちろん論文をちゃんと理解するためには必須だけど、ここをしっかりやるのは独学ではたぶん難しい(google検索レベルではすぐには答えに辿り着けない)。

 

 

 

 

まとめ

 

……これでいいのだろうか。  

 

それしかない。